この記事では、iPhoneまたはiPadでShadowrocketを初めて使う場合や、システムの許可を誤って拒否した場合、VPN構成を削除して接続できなくなった場合の対処方法を説明します。システムのVPN構成、アプリ内のConfig、Homeの接続スイッチを区別し、許可・接続開始・通信の順に確認します。以下の手順は、利用者が自身で用意した接続サービスと構成を使用することを前提とし、構成の提供や推奨は行いません。
1. VPN構成追加の許可リクエストとは
Shadowrocketで接続を開始するには、システムが提供するVPN機能を使用します。初めて接続を要求すると、iOSまたはiPadOSに確認が表示され、アプリによるVPN構成の追加を許可するよう求められます。この許可は、システムにアプリのVPN接続構成を保存して使用させるためのものです。接続サービスの購入を意味するものでも、リモート接続が確立したことを示すものでもありません。
日本語以外のシステムでは、VPN構成の追加を求めるメッセージが別の言語で表示されることがあります。これはアクセス許可の確認であり、接続エラーではありません。操作中のShadowrocketから表示されたリクエストであることを確認してから許可を選択してください。送信元が不明なポップアップにデバイスのパスコードを入力しないでください。
表示例:「Shadowrocket」Would Like to Add VPN Configurations
原因と対処:アプリがシステムのVPN構成へのアクセス許可を求めています。初回接続または構成の再作成を行っていることを確認したうえでAllowを選び、システムの案内に従って本人確認を完了してください。Don’t Allowを選ぶと、今回の構成追加は完了しません。Homeに戻り、もう一度接続を開始してください。
その後、デバイスのパスコード入力や本人確認を求められる場合があります。実際の画面はデバイスによって異なります。ここで求められるのは接続構成のパスワードでも、App Storeの購入時に使う認証情報でもありません。確認が終わったらアプリに戻り、実際の接続状態を確認してください。
2. システムのVPN構成、Config、接続スイッチの違い
設定に表示されるVPN項目を「VPNプロファイル」と呼ぶことがありますが、トラブルシューティングでは「システムのVPN構成」と呼ぶのがより正確です。この構成は、アプリからの接続要求をシステムに渡す役割を担います。Shadowrocketの完全なバックアップではなく、アプリ内の接続パラメータやルールファイルの代わりにもなりません。
Homeのスイッチは接続の開始・停止を切り替えるもので、永続的な許可を切り替えるものではありません。Config内のファイルはアプリ内の動作を制御します。たとえばGlobal RoutingでConfigを選ぶと、ルールに基づいてリクエストが処理されます。システムのVPN構成はシステム側の設定です。いずれかを削除しても、残りの項目も同時に消えるとは限りません。
判断のポイント:どの段階で止まっているか確認する
システムにShadowrocketのVPN項目が見当たらない場合は、まず許可を確認します。項目はあるのに接続を維持できない場合は、接続開始の段階を確認してください。接続状態を維持できてもWebページを開けない場合は、既存の構成、ルール、DNSを確認します。許可が完了していない段階で、ルールを何度も変更しないでください。
3. 初回に許可した後の確認手順
最初の接続は、システム設定でVPNを何度も切り替えるのではなく、ShadowrocketのHomeから開始することをおすすめします。選択中の接続項目、アプリの表示、システムの状態を関連づけて確認できます。システムメニューの名称は言語やOSのバージョンによって異なる場合があります。以下の手順は項目を見つけるための目安とし、実際の表示に従ってください。
- Homeを開き、接続項目があり、選択されていることを確認します。リストが空の場合は、手元にある構成情報に従ってインポートまたは入力してください。システムの許可を得ても、リストに項目が自動で追加されることはありません。
- 接続スイッチをオンにし、VPN構成追加のリクエストが表示されるまで待ちます。アプリ名を確認して「許可」を選び、案内に従って本人確認を完了してください。確認中にスイッチを連続して操作しないでください。
- Homeに戻り、接続状態が維持されているか確認します。スイッチがすぐオフに戻る場合は、同時に表示されたメッセージを記録してから、システム設定にVPN項目が保存されているか確認してください。
- デバイスの「設定」→「一般」→「VPNとデバイス管理」→「VPN」を開き、Shadowrocketの項目を探します。システムによっては、VPN設定へのショートカットが用意されている場合もあります。
- 接続が維持されていることを確認したら、普段アクセスできるWebページを試します。「システム上で接続済み」と「目的のページを開ける」は別々の確認項目として記録してください。
ステータスバーにVPNアイコンが表示されるかどうかだけでは判断できません。アイコンの位置はデバイスや表示状況によって異なります。Homeの状態とシステムのVPN画面を照合してください。システムに接続成功と表示されても、すべての宛先に同じ経路でアクセスできるとは限りません。
4. 許可を拒否した場合やVPN構成を誤って削除した場合の再作成方法
誤って「許可しない」を選んでも、アプリを買い直したり再インストールしたりする必要はありません。まずHomeに戻り、接続スイッチをもう一度オンにして、システムが許可を再度求めるか確認してください。ポップアップが表示されない場合も、許可済みと決めつけず、システムのVPNリストに項目があるか確認します。
- まずHomeの接続スイッチをオフにします。接続が自動的に再開する場合は、ShadowrocketのSettings → On Demandを開き、オンデマンド接続を一時的にオフにしてからHomeに戻り、接続を停止してください。
- Homeに接続項目が残っているか、Config内のファイルが残っているか確認します。システムのVPN項目だけを削除しても、アプリ内データまで削除されるとは限りませんが、実際のリストで確認してください。
- Homeに戻って接続を開始し、アプリにシステムのVPN構成を再作成させます。許可リクエストが表示されたら確認を完了し、システムのリストに該当項目が再表示されたか確認してください。
- 反応がない場合は、アプリを通常の方法で終了して開き直してから、もう一度試します。システムのVPN画面の状態とアプリに表示されたメッセージも記録してください。未バックアップのローカル設定が失われる可能性があるため、アプリの削除を最初に試さないでください。
システムの項目に問題があると確認でき、復元方法を把握しており、既存の構成も安全に保存済みの場合に限り、該当するShadowrocketのVPN項目をシステムから削除して再作成することを検討してください。操作前に名称を確認し、ほかの用途のVPN構成を誤って削除しないよう注意してください。システム項目の削除はルールファイルの変更方法ではなく、サーバーアドレスやポートの誤りも修正できません。
「許可しない」を選んだ後でも、もう一度許可できますか?
Homeに戻って接続を再度開始し、システムの許可リクエストが再表示されるか確認してください。表示されない場合は、デバイス設定のVPNリストで項目の有無を確認し、現在の状態に応じて次の手順に進みます。
システムのVPN項目を削除すると、サブスクリプションも消えますか?
システムのVPN構成とHomeに保存されたサブスクリプションや接続項目は、別々のものです。まずHomeを開いて内容を確認し、すぐに再インポートしないでください。アプリ内のデータが残っている場合は、システムの許可設定を再作成してください。
VPN構成を再作成するために、アプリをもう一度購入する必要がありますか?
システムのVPN構成の再作成は接続許可の操作であり、アプリの購入手続きではありません。アプリを再入手する必要がある場合は、現在のApple Accountの購入済み項目をApp Storeで確認してください。購入条件はストアページの記載に従います。
オフにしたのに再接続します。スイッチの故障ですか?
Settings → On Demandと、システム内の該当VPN項目にあるオンデマンド接続の設定を確認してください。オンデマンド接続を一時的にオフにして手動で試し、自動接続と手動スイッチの問題を切り分けます。
5. 接続スイッチが反応しない場合の症状別チェック
「反応しない」といっても、許可のポップアップが出ない、スイッチがすぐオフに戻る、接続処理が終わらない、接続済みでもWebページを開けないなど、症状はさまざまです。それぞれ原因となる段階が異なります。条件を一度に一つだけ変更し、元の選択内容と表示を記録すると、結果に影響した手順を特定しやすくなります。
| 確認できた症状 | 最初に確認すること | 次に行う操作 |
|---|---|---|
| 初回起動時に許可リクエストが表示されない | システムのVPNリストにShadowrocketの項目があるか | 項目がある場合は接続状態を確認します。ない場合はアプリを開き直して接続を開始し、デバイス管理による制限も確認してください。 |
| 許可後、スイッチがすぐオフになる | アプリのメッセージ、選択中の項目、システムのVPN項目 | メッセージを記録し、既存の構成に不足がないか確認してから、手動接続を一度試します。 |
| 手動でオフにしても自動的に再接続する | Settings → On Demandとシステムのオンデマンド接続設定 | オンデマンド接続を一時的にオフにし、手動スイッチがオフのまま維持されるか確認します。 |
| 別のVPNが接続中 | システムのVPN画面に表示される現在の接続 | 別のVPNの手動接続を先に停止してからHomeに戻って確認し、交互に切り替えて判断が混乱しないようにします。 |
| システムでは接続済みだが、Webページを開けない | 既存の接続パラメータ、Global Routing、DNS、接続先 | 通信の問題として調査し、Webページが開けないという理由だけでシステムのVPN構成を削除しないでください。 |
特定のWi-Fiでのみ失敗する場合は、別のネットワークを利用できる環境で切り替えて再テストし、結果が同じか記録してください。ネットワークの切り替えと同時にプロトコル、DNS、ルールを変更すると、原因がネットワーク環境か構成変更か判断できません。サポートに状況を伝える際は、漠然と「使えない」とせず、「スイッチがオフに戻る」「接続済みだがアクセスできない」のように説明してください。
6. 接続済みでもアクセスできない場合、許可設定を繰り返し操作しない
システムにVPN項目があり、接続状態を維持できている場合は、通常、構成追加の段階は完了しています。次にHomeで選択中の項目とGlobal Routingを確認してください。Proxy、Direct、Config、Sceneはルーティングの選択肢であり、システムの許可方式が4種類あるという意味ではありません。切り替えても「VPN構成の追加を許可する」操作の代わりにはなりません。Sceneは既存のシーン設定と合わせて判断する必要があるため、条件がわからない状態で汎用的な修復方法として使わないでください。
- 接続パラメータを確認:利用者自身が用意した情報をもとに、サーバーアドレス、ポート、認証情報を一つずつ確認してください。Shadowsocks、VMess、VLESS、Trojan、Hysteria2、WireGuardのパラメータは相互に流用できません。許可の問題を調べるために、プロトコルをむやみに変更しないでください。
- ルーティングの選択を確認:Directは直接接続、Proxyはプロキシ経由のルーティング、Configは選択した構成に基づく処理です。結果が想定と異なる場合は、まず現在のモードを記録し、対応する設定を確認してください。
- ルールファイルを確認:Config内のDOMAIN-SUFFIXはドメインのサフィックスに一致し、GEOIPとIP-CIDRは接続先の判定に関わります。FINALはそれ以前のルールに一致しない場合の最終処理を指定します。ルールの問題とシステムの許可設定は別の問題です。
- DNSを確認:遅延テストで応答があっても、そのテスト条件で応答を受け取れたことを示すだけです。Webページのドメイン解決、接続先への接続、その後のデータ転送が正常とは限りません。失敗したドメイン名とテスト時のネットワーク環境を記録し、DNS設定を確認してください。
- サブスクリプションの更新は慎重に:問題が既存の構成の失効に関係すると確認してから、利用者自身のサブスクリプションを更新してください。更新してもシステムのVPN許可は再作成されません。スイッチの異常が起きるたびに行う定型手順でもありません。
問い合わせ時には、デバイスの種類、OSバージョン、許可画面が表示されたか、システム項目の有無、Homeの状態、Global Routingの選択、ネットワーク切り替え前後の違いを記録すると役立ちます。サブスクリプションのURL、認証パスワード、秘密鍵を公開しないでください。スクリーンショットに機密情報が含まれる場合は、事前に隠してください。システム要件と互換性はApp Storeのページに記載された内容をご確認ください。
まとめ:許可の確認とアクセスの確認を分ける
まず「システムに項目がある」「接続状態を維持できる」の2点を確認してから、通信に関する設定を調整してください。両方を満たしている場合は、VPN項目を何度も削除するのではなく、既存の構成とアクセスできない宛先を確認します。